2006年05月16日
2006年4月開かれた[米がん研究学会」の会合で、ビタミンDと乳がんとの関連を調べた研究が2編発表され、いずれも、ビタミンDを十分摂取している女性は、乳がんにかかるリスクが低いことが報告された、その一つは、カリフォルニア大学サンディエゴ校のセドリック・ガーランド博士らが発表した研究で、それによると、ビタミンDを十分摂取している女性は、摂取していない女性と比べて、最高50%も乳がんにかかるリスクが低かった。この研究で、ビタミンDの摂取が、比較的少ない女性でも、乳がんにかかるリスクが摂取していない女性より10%低かった。もう一つの研究は、カナダのトロントにあるマウントサイナイ病院のジュリア・ナイト博士らが発表したもので、それによると、よく戸外に出ている女性、あるいは、食事からビタミンDを十分摂取している女性は、摂取量が少ない女性よりも、乳がんにかかる割合が、25%から45%も小さかったという。このビタミンDで乳がんにかかりにくくなる傾向は、十代の少女でとくに著しかったと、同博士は言っている。ビタミンDは、別名「サンシャイン・ビタミン」と呼ばれている。人の皮膚には、プロビタミンDが存在して、紫外線の作用で、ビタミンDに転換されるからだ。したがって、太陽によく当たることによって、ビタミンDを体内に取り入れることができ、ビタミンD不足を予防できるが、アメリカ人の場合、日光浴は皮膚がんを招くおそれがあるので、勧められていない。さりとて、普通の食事から、ビタミンDを十分取り入れることは難しい。そこで、研究者たちは、適宜、サプリメント(補助栄養食品)のビタミンDで補うといい、と言っている。しかし、ビタミンDは摂取過剰が問題になることがあり、気をつけなければならない、と専門家は注意している。