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2006年04月25日

カルシウムが妊婦の「子癇(しかん)前症」の合併症を防ぐ

妊婦すると、しかん(子癇)という、おそろしい病気にかかることがある。発作性の全身けいれんや昏睡が起きて、死に至ることもある。アメリカでは、妊婦中の死亡原因のトップを占めている。その前ぶれとなる症状が、しかん(子癇)前症(preeclaspsa)と呼ばれる。兆候は、まず血圧が高くなり、尿にたんぱくが混じるようになる。しかし(子癇)前症がなぜ起きるのか、についてはよくわかっていないが、妊婦のカルシウム欠乏が原因ではないか、とする説が有力だ。そこで、8325人の妊婦を対象に、カルシウムと妊娠との関係を調べた研究が、「米産科婦人科学雑誌」(American Journal of Obstetrics and Gynecology)3月号に掲載された。この研究は、妊娠20週以内で、カルシウムの摂取量が、推定で1日600ミリグラム以下とみられる妊婦を対象二行われた。妊婦を、任意に、1日カルシウムを1500ミリグラム飲ませたグループと、偽薬を飲ませたグループに分けて、これを妊娠が終わるまで続けた。その結果、しかん(子癇)前症と診断された妊婦は、両グループとも約4%で、同じだった。しかし、しかん(子癇)前症から、非常に危険性の高い合併症にまで発展した割合は、カルシウムを飲んでいたグループの方が24%小さかった。合併症には、重症になる妊娠中高血圧や、命取りにもなる本格的なしかん(子癇)、などで、カルシウムにこれら合併症を防ぐ効果が現れた、と研究者たちは解釈しいる。また、この妊婦ら生まれた新生児が死亡割合についても、カルシウムを飲んでいたグループの方が30%少なかった。これらの結果から、妊婦は、サプリメント(補助栄養食品)のカルシウムを十分摂取すれば、しかん(子癇)予防になる、と見られている。なお、カルシウムは、普通の成人では1日に800ミリグラムから1200ミリグラムが必要とされている。が、妊婦は、少なくとも1日1200ミリグラムを摂取しなさい、と専門家はすすめている。