2006年04月06日
アメリカの有力な消費者団体「公的市民の健康研究グループ」(Public Citizen's Health Research Group)は、2006年2月28日、鎮痛剤「ダーボン」(Darvon)と「ダーボセット」(Darvocet)と、これらの薬に関連する鎮痛剤の販売を段階的に縮小させ、行く行くは販売禁止とすべきである、との趣旨の陳情書を、FDA(米食品医薬品局)に提出した。その理由として、陳情書は、1981年から1999年の間に、この薬を服用して、少なくとも、2110人が死亡している、と述べている。陳情書はさらに、2000年以降も、この薬を処方された人が、年に数百人の割合で死亡している、と指摘し、また、ほぼ同数の人が、この薬を使って自殺している、とも述べている。問題の鎮痛剤には、主成分として、プロポキシフェン(propoxyphene)が含まれており、「公的市民の健康研究グループ」のシドニー・ウルフ理事長によると、この成分は、鎮痛効果は比較的弱く、一方で、許しがたい毒性があるという。プロポキシフェンは、アメリカでは、1957年以降販売されており、現在は製薬会社数社で製造されている。「公的市民の健康研究グループ」は、1978年以来、これらの鎮痛剤を販売禁止とすべきだと主張し続けてきたが、いまだに禁止措置はとられていない。ウルフ理事長は、「この薬は、危険性が恩恵をはるかに上回っており、とにかく、白か黒かをはっきりさせるべきだ」と述べている。FDAは、いまのところコメントを避けているが、180日以内に、この陳情書に対する回答をすることになっている。