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2006年03月31日

何事にも反応が遅い人、にぶい人は短命

何事にも、反応が遅い、にぶい、動作が遅い、頭の働きがにぶい、という人がいる。「のろま」などと言われ、蔑視されることもあるが、一面で、憎めない人間として、好感をもたれることもある。目から鼻に抜ける、すばしっこい人間よりも、ワンテンポ遅れているくらいがいい、などと言われる所以である。しかし、ただのんびりしてばかりもいられない。「反応が遅い人は短命である」とイギリスのエディンバラ大学の研究者が、雑誌「精神身体医学」(Psychosomatutic Medicine)最新号で発表したのだ。それによると、研究者たちは、イングランド、スコットランド、ウエールズに住む19歳以上の男女約7000人を対象に、テストを行った。コンピュータの画面を見て、「1」が現れたら、キーボードの「0」を押す、あるいは、ある数字が現れたら、それに対応する数字を押す、などといった問題で、反応速度を見るテストだ。それらのテストの成績と、その人のその後の追跡調査結果を見てみると、反応が遅かった人は、死亡原因はさまざまだが、概して早死にしていた、という。しかも、「反応が遅い」と「早死」との関連は、年齢が若い人についても言える、という。反応テストだけでなく、記憶テストを行った結果についても、スコアがよくなかった人は、概して早死だった。なぜそうなるのか。その原因について、研究リーダーの同大学のビバリー・シプレー博士は、「体の老化が進むと、反応が遅くなる、だから、反応が遅いというのは、老化が進んでいる証拠で、したがって、死亡が早いのではないかと思われる。しかし、それでは、若い人について説明できない。反応が遅いと言うこ とは、生きるために遭遇するさまざまな刺激に対応して、すぐに行動できない、ということである。そのために、致命的に重要な刺激に即座に対応できなくて、命を縮める結果になるのではないか、と考えられる」と話している。いずれにしても、人間、サバイバルのためには、いつでも機敏に反応できることが肝要、ということらしい。早死した人は、たいがい、「いい人だった」と惜しまれる。一方で、「憎まれっ子世にはばかる」と言われる。