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2006年03月29日

メラトニンは睡眠薬になるのかを検証

サプリメント(補助栄養食品)のメラトニンを、睡眠薬として使う人が多い。理由は、不眠症、時差ぼけ解消、夜勤など交代勤務の調整、旅行中眠りにつきにくい、などさまざまだ。だが、メラトニンは、本当に頼りになる睡眠薬になるのか、をこれまでに発表された研究をもとに再検討した結果が、2006年2月9日、「英医師会報」(BMJ)のオンライン版で、報告された。それによると、研究者たちは、これまでに発表されたメラトニンに関する25件の試験データを統計的に再検討した。これらの試験は、いずれも、なんらかの睡眠障害のある人たちを対象に、メラトニンと偽薬を与えた2つのグループに分けて比較している。そこで得られたデータを合わせて、あらためて統計処理したところ、メラトニンを飲んだ人の睡眠時間の割合は、ベッドに入っていた時間8時間当たりにして、平均して、偽薬グループより、わずか10分間多かっただけだった。この違いは統計的には有意差はなく、「メラトニンは睡眠薬代わりになる」という証拠にはならない。しかし、これを「眠れない人の助けになる」と解釈してもいい、と研究者たちは言っている。というのは、たとえ8時間中の10分間でも、よく眠れれば役に立つと言えるからだ。短時間の睡眠を補うにはこれで十分な場合があり、使い方次第でメラトニンは役に立つ、ということがわかった、というのだ。しかも、メラトニンには一般の睡眠薬のような、体がだるくなる、といった副作用がない、ことを考えに入ると、人によって睡眠薬として利用価値があるだろう、と言う。メラトニンを使うかどうかの決定は、あなた次第というわけだ。なお、メラトニンは、脳内の松果体と言う小さな器官から分泌されるホルモンで、これが、人間の体内時計を司どっているとされている。したがって、メラトニンを上手に使うと、自然な眠りを誘い、「睡眠ー覚醒」のリズムを調整してくれる、と言われている。