2006年03月18日
教育水準が高い人は、頭をよく使っているためか、アルツハイマー病など老人性痴呆症にかかりにくい、と言われ、実際にそれを示す研究結果も発表されている。しかし、そういう人が、一旦痴呆症にかかると、普通の人より、病状の進行が早いことがわかった、と雑誌「神経学・神経外科・精神医学」(Journal of Neurology,Neurosurgery,Psychiatry)の最新号が伝えている。この研究を行ったのは、ニューヨークのコロンビア大学の医学センターのニコラス・スカーミーズ博士らで、ニューヨークに住む65歳以上で、アルツハイマー病と診断された男女312人を対象に調べた。研究者たちは、この人たちの精神機能や脳の働きを、テストを行うなどして、5年以上にわたって、毎年調べた。その結果、教育を受けた年数が多くなればなるほど、患者の精神機能の衰えが早くなることがわかった、という。同博士は、「アルツハイマー病になった後、高学歴の人は、思考処理のスピードと記憶力に衰えが顕著にあらわれている」と言っている。