2006年03月22日
エイズ(後天性免疫不全症候群)にもかかっても、早く死亡する患者と、そうでない患者がいる。その違いは、エイズウイルスであるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)のうち、どのタイプのウイルスに感染したかによることがわかったと、アメリカとウガンダの共同研究チームが、2006年2月、コロラド州デンバーで開かれた会議、「レトロウイルスと日和見感染」で報告した。それによると、エイズのこわさは、患者の血液内で検出されるエイズウイルスの量でなく、感染したウイルスの種類によって決まる、という。この研究を発表した、オリバー・レイエンデッカー博士(米ジョンズホプキンス大学)によると、エイズウイルスは9種類に分けられ、「それぞれ、クレード (clade )A、クレードB・・・」などと呼ばれている。これらのエイズウイルスの種類は、ほぼ、世界のエイズ地域に対応しており、この研究が行われたウガンダでは、主に、クレードAとクレードDが流行し、ボ ツワナ、南アフリカ、インド、中国の一部ではクレードC、アメリカやヨーロッパでは、主に、クレードBが流行っている。実際には、クレードDのエイズウイルスに感染した患者は、クレードAの患者より早く死亡している、という。したがって、エイズウイルス感染者は、どういうタイプのエイズウイルスに感染したかを検査し、それに応じて治療方針を決めるべきである、と研究者たちは 言っている。