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2006年03月16日

エイズ薬は感染後早くに与えた方がいい

エイズ(後天性免疫不全症候群)は、エイズウイルスのHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染で発症する。感染から発症までの期間は、人により、ケースによって違うが、平均的にはざっと10年と言われている。抗ウイルス剤を数種類組合せた治療法である「カクテル療法」が効を奏し、そのおかげで、いまは、エイズにかかっても病状を悪化させないようにすることができるようなった。完全治癒までは行かないが、エイズウイルスの増殖を抑えることができるようになったのだ。だから、この10年ほどエイズは以前のように必ず死ぬおそろしい病気ではなくなった。では、カクテル療法はいつ始めればいいのだろうか。これまで、標準的には、潜伏期間が過ぎて、病状がはっきり現れてから薬剤療法を始めるのが常識だった。が、新しい研究によると、症状が現れてからでなく、感染がわかってから、なるべく早い時期に投薬を開始したほうがいい、という。この研究は、このほど、コロラド州デンバーで開かれたエイズに関する会合で発表されたもので、それによると、早期に投薬を開始した場合、合併症である、肝臓障害や手足などの神経障害の症状が、遅くなって投薬を始めた場合と比べると、28%軽く済む、ということがわかった、という。しかし、実際には、エイズ薬は高価だし、潜伏期間が長くなる可能性もあるため、カクテル療法を早期にスタートさせるのは、現実問題としてなかなか難しい、と言われている。