2006年03月14日
雑誌「家庭医学紀要」(Annals of Family Medicine)の2006年1月31日号にこんな記事が掲載された。「男性諸氏よ怒るな。怒ると常識的な判断力を失い、ケガをする」筆者は、ミズーリ大学のダン・ビンソン教授(家庭医学・コミュニティ医学専攻)。教授らは、3つの病院で、緊急治療室にやってきた2400人の患者にインタビューし、「ケガをした直前、あるいはその24時間以内に、何かにハラを立てなかったか」「だれかに敵意を抱いていなかったか」「いらいらしていなかったか」などについて、聞いた。その結果、怒っていたときには、ケガをするリスクが、そうでない場合より、約2倍も高いことがわかった。しかし、女性の場合は、たとえ怒っていても、ケガをするリスクは、男性よりはるかに小さかった。ビンソン教授は、「男性のみなさん。もし怒りたくなったら、ぐっと踏みとどまって、一歩退いて冷静に考え直すといい。ハラを立てると、ケガをするだけでなく、命を落とすこともあるから」と忠告している。ここで、おもしろいことがわかった、という。それは、運転中に怒ることと、交通事故とは、少なくも統計的には関連がないというこてがわかったことである。これについて、同教授は、「運転中にハラを立てても、それは内向きの怒りである。そのために、外に向かって行動に出て、暴力に発展することが、まずないからだろう。それにもし、運転中に立腹して心の状態が不安定になったら危ない、ということが、運転者はよくわかっている」と言っている。ただし、車から降りて、殴り合いでも始めれば別だが。同教授は、「現代社会は、一見穏やかそうに見るが、潜在的に、怒りに満ちあふれている、と考えてもいい。怒りがもとで、ケガをすることが実に多い。怒りをぐっと抑える習慣を身に付けることは、現代を生き抜く必須条件だ」と述べている。怒りは敵と思え(家康訓)