世界最新!健康とサプリメント関連ニュース

健康とサプリメントニューストップページに戻る

2006年03月07日

MRIの像を見ながら慢性の痛みをコントロール

慢性の痛みで苦しんでいる人に朗報。MRI(磁気共鳴映像法)スキャナーが映し出した自分の脳が活動している様子をリアルタイムで見ながら、そこに映し出されるパターンを、自分で変える努力をすれば、痛みをコントロールできることがわかった、と2006年1月発行の「米国立科学アカデミー紀要」(Proceedings of the National Academy of Sciences =PNAS)で発表された。将来、新しい鎮痛方法として臨床応用されるかもしれない。この研究を行ったのは、米スタンフォード大学のシェーン・マッケイ博士らで、何らかの原因で慢性の痛みをもっている患者に、MRIスキャナーで自分の脳の活動をスクリーンで自分で見られるような装置を開発した。同時に、健康体の人にも、痛みを感じさせるように熱刺激を与えて、スキャナーで脳の活動を見せた。こうしておいて、患者に、痛みを司る脳の領域を見せながら、この部分が痛みの原因である、と認識させて、このパターン変えてやれば痛みはおさまる、と信 じさせて、パターンを変える努力をさせた。例えば、慢性の腰の痛みをもっている患者には、MRIのパターンを見ながら、そこで小人が痛みの部分を堀り出している、と想像させた。その結果、思ったとおり、痛みは軽減された、というのだ。おもしろいことに、健康体の人ではこのような“効果”はなく、また、脳の痛み以外の領域のパターンを見せても、うまく行かなかった、という。この結果について、マッケイ博士は、「この成果を臨床的に使うまでには、まだまだ、やらなければならないことが多くある。また、軽減された痛みがいつま で続くのかもまだよくわかっていない」と述べている。この研究は、NIH(米国立衛生研究所)に研究資金で行われた。生命科学テクノロジー会社「オムニューロン社」(Omneuron)のクリストファー・ドシャームズ博士が、実用化への開発努力を進めている、という。