2006年03月24日
FDA(米食品医薬品局)は、2006年2月3日、乳児にこわい下痢を引き起こすロタウイルスに対するワクチンを承認した。アメリカでは、年間5歳以下の子ども270万人がこの乳児下痢にかかり、7万人が入院し、20人から70人が死亡している。しかし、この病気がもっとも恐ろしいのは、途上国で猛威をふるっていることで、多くの国で、この病気にかかると絶望的とされている。したがって、新しいワクチンの登場が待たれていた。このワクチンの名前は「ロタテク」(RotaTeq)で、メーカーはメルク社。臨床試験は、重度の胃腸炎(gastroenterosis)の患者を対象に行われ、98%の有効性を示したという。実は、かつて、この乳児下痢にする「ロタシールド」というワクチンがあったが、腸捻転や腸閉塞が起きる、という副作用が見つかり、1999年に回収された。こんどの「ロタテク」では、こうした副作用は起きない、とメーカーのメルク社は確認している。同社は、50ヵ国以上で、このワクチンの特許を取得したいとしており、また、乳児下痢が猛威をふるっているアジア、アフリカのいくつかの国で、現地での臨床試験を行う予定であるという。