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2006年03月20日

カルシウムとビタミンDで老人の腰骨骨折を予防

サプリメント(補助栄養食品)に関する、かつてない大がかりな調査研究で、カルシウムとビタミンDの組合せで、高齢女性が腰骨を骨折する割合が、約3割減少し、予防高価があることがわかった、と2006年2月16日発売の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」で発表された。この研究は、米連邦政府の肝いりで行っている、全米規模の「女性健康イニシアチブ」(Women Health Initiative )と言う名前の調査の一環で、50歳以上79歳までの女性、3万6282人を対象に行われた。被験者を2つのグループに分け、一つのグループには、毎日1000ミリグラムのカルシウムと、400国際単位(international unit)のビタミンDを与えた、残り半数には、偽薬を与えた。こうして、約7年経過後、調べたところ、被験者全員の腰骨の骨密度は、カルシウム・ビタミンD組は1%アップし、腰骨骨折のリスクは、12%減ってい た。しかし、腰骨を折りやすい60歳以上の被験者についてみると、カルシウムとビタミンDを飲んだ人たちの腰骨骨折のリスクは21%減だった。さらに、これらのサプリメントを、言われた通り忠実に飲んだ人についてみると、腰骨骨折のリスクが、29%と約3割も少なくなっていた。ただし、カルシウムの摂取によってか、じん臓結石が増えていた。この結果について、この研究のリーダー、オハイオ州立大学のレベッカ・ジャクソン博士は、「とりわけ、60歳以上の女性は、骨の健康のために、そして、腰骨骨折の予防のために、サプリメントのカルシウムとビタミンDを取り込むことを考えてもいいだろう。じん臓結石ができやすくなる、という問題があるが、そのプラスとマイナスを天秤にかけると、骨折予防のメリットの方が断然大きい」と話している。統計によると、アメリカでは、閉経後の女性のざっと1000万人が、骨粗鬆(しょう)症にかかり、30万人が腰骨骨折を起こしている。なお、この研究では、カルシウムとビタミンDが、腰骨骨折以外の骨折予防に有効である、という結果は出なかった。また、以前、カルシウムが大腸がんを予防すると言う研究発表があったが、この研究では、そういうことはなかった、と研究者たちは報告している。