2006年03月23日
カナダ政府の健康省は、2006年2月7日、抗生物質の「ケテク」(Ketek)を投与した患者に、重大な肝臓障害が見られ、死亡例もある、と警告する声明を発表した。「この深刻な副作用例は、カナダだけでなく、国際的な広がりがある、カナダは、まず自国の症例について調べている」と声明は述べている。そして、医師に対して、「とりあえず、肝臓に障害がある患者には、この抗生物質を使わないように」と念をおしている。アメリカでは、ノースカロライナ州で、ケテクを投与された3人の患者に重い肝臓障害が見つかり、うち1人が死亡した、と伝えられている。この抗生物質は、フランスの「サノフィ・アベンティス社」(Sanofi-Aventis)の製品で、一般には、肺炎や、のど、鼻腔の感染に使われてい る。すでに、ヨーロッパの関係当局は、さる1月に、サノフィ・アベンティス社に対して、ケテク製品に強い調子で警告を付記するよう申し入れている。一方、アメリカのFDA(米食品医薬品局)は、2月13日、ブリストルマイヤー・スクイブ社が、同社の抗生物質「テクイン」(Tequin)を糖尿病患 者に使用しないよう、警告を出していることを明らかにした。FDAによると、テクインを使用すると、糖尿病患者の血糖値が激しく上下し、高血糖値ないし、低血糖を招くおそれがある、という。テクインは、通常、肺炎、気管支炎、淋病の治療に使われているほか、皮膚、尿道、じん臓の感染症にも使われている。