2006年02月22日
年をとると、加齢性黄斑変性症(age-related macular degeneration=ARMD)にかかりやすくなる。黄斑は、眼底のなかで。ものを見るのにもっとも大切な部分で、網膜のほぼ中央にある。この病気にかかると、ここの部分に変化が起きて、見ようとするものの、周辺部は見えるが中心部が良く見えなくなり、見えない部分がだんだん広がってくる。ついに失明に至ることが多く。老人の失明の最大の原因となっている。この病気を予防するには、抗酸化作用のあるサプリメント(栄養補助食品)を飲むといい、と言われているが、抗酸化物質が多く含まれている食べ物を日ごろからよく食べている人ではどうか、その予防効果を調べた研究が、「ジャーナル・オブ・アメリカンメディカル・アソシエーション」(JAMA)の2005年12月28日号で報告された。この研究では、55歳以上の高齢者4170人を対象に、毎日、何をどれほど食べたか、を日記につけ、医療や目の診断、検査の記録もつけた。こうして、各人の医療と食事の記録を、8年間にわたって、調べた。その間に、560人(13%)の人が、加齢性黄斑変性症にかかった。この病気にかかった人と食事との関係を調べてみると、まずわかったことは、ビタミンEと亜鉛が多く含まれている食事をよく食べる人には、この眼病にかかるケースが最も小さかったことだった。さらに、ビタミンC、E、ベータカロチン、亜鉛を、平均以上に摂取していた人は、このうちの栄養素の一つでも平均以下の摂取の人と比べると、加齢性黄斑変性症にかかる割合が、35%小さかった。ビタミンA、C、E、亜鉛、セレニウムは、抗酸化作用が強い栄養素として知られておりこの抗酸化物質が、加齢性黄斑変性症の予防に役に立っている、と研究者たちは見ている。