2006年02月07日
空きっ腹にアルコールを飲むと、早く酔う、悪酔いする、などと言われる。そんなの常識、と言ってしまわないで、それは本当だろうか、と確かめた研究が、スウェーデンにある。ここでは10人の被験者に、別々の日に、アルコールを飲ませる実験をした。はじめは、前夜何も食べさせないで翌日アルコールを飲ませた。2度目は、朝食を普通に食べさせてから、アルコールを飲ませた。飲ませたアルコールの量は両方とも同じだったが、食べさせないで飲ませた場合、つまり空きっ腹に飲ませた方が、酔いが早く、血中のアルコール度も急激に上昇した。食べてから飲ませた場合は、血中のアルコール度は、空腹で飲ませた場合の70%ほどにしか達しなかった。ちゃんと食べてから飲ませた場合、血中のアルコール度が、酒酔い運転の取締りの基準にも達しなかったケースさえあったという。マウントサイナイ医学センターのアルコール中毒の権威、ハリス・ストラティナー博士によると、アルコールが体内に入ると、体は急いでこれを分解しようとするが、どうしても、アルコールの一部が、血管から直接吸収され、血流に入る。もし、胃袋に食べ物、とくに、たんぱく質、脂肪、濃厚な炭水化物があると、アルコールが血管から吸収されるプロセスが遅くなるという。逆に、アルコールが血管から吸収されるプロセスを早めるのは、ソーダなど炭酸ガスが入った飲料、それに、温度が高い飲み物などだという。だから、おかんしたお酒などを飲むと早く酔う、ということになる。いずれにしても、何かと飲む機会が多い年末年始には、あらかじめ食べておくか、たんぱく質や脂肪分の多いおつまみと一緒に、ゆっくり飲むのが、科学的にも理にかなったいい飲み方である。