2006年02月18日
下肢に、むずむず感、だるさ、しびれ、鈍痛が走り、そのため、夜眠れないこともある、という人は結構多い。アメリカだけでも、この症状を抱えている人は1200万人もいる、という。じっとしておれないので、しょっちゅう足を動す。そうすると、不快感は収まる。だから、病名は「下肢静止不能症候群」(restless legs syndrome)という。「貧乏ゆすり」はその軽い症状だという人もいる。この症状が起きるのは、神経伝達物質のドーパミンが関係しているのではないか、と言われ、その試験が行われた。「メイヨークリニック報」(Mayo Clinic Proceedings)2006年1月号で発表されたところによると、ここ試験は、下肢静止不能症候群をもっていて、夜睡眠が妨げられる、という成人380人を対象に行われた。被験者を2つに分け、半数に、毎晩「ロピニロール」(ropinirole)(商品名はレキップ=Requip)を与え、残りに毎晩偽薬を与えて、3ヵ月様子をみた。この薬は、体内でドーパミンの活性化を促す働きがある。試験終了後、下肢静止不能症候群の症状を測定するスコア(40ポイントを満点とする)で調べたところ、両グループとも、症状が緩和されていたが、その緩和の程度が、ロピニロールを飲んだグループでは。平均22ポイントから8ポイントに下がり、偽薬組では、22ポイントから12ポイントに下がっていた。また、被験者で「良くなった、非常に良くなった」「良く眠れるようになった」「クオリティ・オブ・ライフ=生活の質、が向上した」「不安感が少なくなった」と答えた人は、ロピニロール組では73%に及んだが、偽薬組では56%だった。この結果から、研究者たちは、ドーパミン促進剤が、下肢静止不能症候群の症状緩和に有効である、と結論づけた。ただし、この薬を使うと、だるさ、目まい、吐き気、嘔吐などの副作用があり、この試験の被験者もそれを訴えていた。なお、この試験は、レキップのメーカーである「グラクソスミスクライン社」から資金が出されていた。