2006年02月08日
妊娠時に、ビタミンDが多い食品を良く食べ、サプリメントのビタミンDをよく飲んだ母親からまれた子どもは、後々までも骨が丈夫で、強く、がっちりした体格であることがわかった、と、イギリスの研究者が、報告している。これまでの研究では、体格が良く、栄養状態が良く、良く運動をする女性から生まれた子どもは、骨が丈夫で、後年、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)など、骨の病気にかかるリスクが小さい、と言われていた。また、未熟児に、1歳の時にサプリメントのビタミンDを飲ませたら、12歳の時点で骨が強くなっていた、と言う研究も報告されている。しかし、妊娠時のビタミンDと子どもの骨との関係を調べた研究は初めてだ。この研究では、まず、198人の9歳の子どもの骨量、骨密度を測定した。これらの子どもたちの母親は、妊娠時に、別の目的で、食事の習慣や内容について、調べてあった。そこで、母親が妊娠時に、どれくらいビタミンDを摂取していたか、その推定量などを割出した。その結果、母親の約半数は、妊娠時にビタミンDの摂取が基準値より低かったことがわかった。そのデータを突き合わせると、ビタミンDが不足していた母親から生まれた子どもは、不足していなかった母親から生まれた子どもよりも、明らかに、カルシウムなど、骨を構成しているミネラル分が少なく、また骨密度が低かった。しかも、生まれたあとの運動量や子どもが飲んだ牛乳の量と、骨の丈夫さとは無関係だった。つまり、子どもの骨が丈夫になるかどうかは、生まれる前の、母親のビタミンDに大いに影響を受けている、と研究者たちは言っている。では妊婦時にどうやってビタミンDを補給すればいいのか。研究者たちは、何より、日光に良く当たることを勧めている。(体内でビタミンDをつくるには、紫外線が必要)。そして、サプリメントのビタミンDを摂取するようアドバイスしている。