2006年01月12日
コレステロール降下剤の「スタチン」(statin)をいつも飲んでいる人は、骨折や転倒事故が少ないことがわかった、と「米内科学紀要」(Archives of Internal Medicine)2005年9月26日号で報告された。報告したのは、「マサチューセッツ在郷軍人疫学研究情報センター」(Massachusetts Veterans Epidemiology Research Information Center)のリチャード・スクラントン博士ら。博士らは、9万1000件にのぼる医療記録を調べ直したところ、スタチンを常用している人は、骨折や転倒が少なく、しかも、スタチンの服用量が多い人ほど、その関係がはっきりしていた、という。すなわち、調査対象者のうち、2万8000人がスタチンを使っていたが、使っていない人と比べると、骨折、転倒事故の割合が、36%も少なかった。また、調査の対象なった人の年齢、BMI(ボディマス・インデックス、肥満度示す数値)、スタチン以外に使っている薬剤、その他、骨折に関連があると見られている要因を考慮しても、スタチン服用と骨折リスク減との関係ははっきりしていた。スクラントン博士は、「スタチンの服用量が多い人ほど骨折が少ない、ということは、スタチンが骨折予防に効果がある、ということを何より示してる」と述べている。