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2006年01月17日

抗うつ剤服用で新生児に障害--FDAが妊婦に警告

FDA(米食品医薬品局)は、2005年12月9日、人気の抗うつ剤「パキシル」(Paxil )を服用した妊婦から、心臓に障害のある赤ちゃんが生まれるおそれがあるので、妊婦はこの薬を飲まないほうがいい、と警告した。その理由として、FDAは、これまでに発表された2件の研究で、パキシルを、妊娠の初期(妊娠期間を3期に分けた第1期)に服用した妊婦から、心臓に欠陥のある赤ちゃんが生まれる割合が多いことがわかったからである、述べている。それによると、一般に、心臓に欠陥のある新生児が生まれる割合は約1%だが、妊娠中にパキシルを飲んだ妊婦から心臓に欠陥のある赤ちゃんが生まれる割合は、1.5%から2%だという。パキシル以外の、他の抗うつ剤を飲んでいた場合には、心臓に欠陥のある新生児が生まれる割合はとくに高くない。FDAのロバート・テンプル医療政策部長は、「もしあなたが妊娠中で、パキシルを常用しているなら、医師と相談して、別の薬にかえることを考えたほうがいい。妊娠予定の女性は、パキシルを避けたほうがいい」と述べている。パキシルは、グラクソスミスクライン社の製品。いわゆる「選択的セロトニン再取込み阻害薬」(SSRI)(selective serotonin reuptake inhibitor)に属する抗うつ剤。これまでも、SSRIが胎児に及ぼす悪影響について懸念を表明する研究者がいたが、今度のFDAの警告で、抗うつ剤が妊婦に及ぼすリスクがはっきりした、と言える。また、以前に、「ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション」(JAMA)に掲載された論文によると、抗うつ剤を使っていた母親から生まれた赤ちゃんには、生後しばらくの間、いらだち、ふるえ、ひきつけ、の症状が見られるという。しかし、妊婦の多くが、抗うつ剤に頼る傾向が強く(全妊婦の20%が抗うつ剤を使用している、と言われている)、どういう抗うつ剤を、どのように使うのがいいのか、についてはいつも問題になっている。