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2005年12月27日

コレステロール降下剤がアルツハイマー病の進行を遅らす

アルツハイマー病の患者には、コレステロール値が高いことが多い。そこで、コレステロール降下剤を使うと、アルツハイマー病の進行にどう影響するかを調べたところ、コレステロール降下剤で痴呆症の症状の進行を遅らすことがわかった、と雑誌「神経学・神経外科・精神医学」(Journal of Neurology,Neurosurgery,Psychiatry)12月号で報告された。この研究では、アルツハイマー病と診断された342人について調べたところ、68%がコレステロール値が高く、その約半数がコレステロール降下剤を常用していた。(使っていた薬剤はほとんどはスタチン,Statin)そこで、すべての患者に、痴呆症の程度を示す標準的なテストを行った。それから3年後に、改めて同じテストを行って、痴呆症がどう進んでいるかを見た。その結果、コレステロール降下剤を使用していた患者が、その他の患者よりも、痴呆症の進行が遅かった。すなわち、この3年間で、テストの成績が下がった(つまり痴呆症が進行した)割合が、コレステロール降下剤を使用していた患者では1.5ポイントだったが、コレステロール値は高いが降下剤は使っていなかった患者では2.4ポイント、血圧が正常で降下剤を使っていなかった患者では、2.6ポイントだった。(このテストは30点満点)。この結果から、研究者たちは、コレステロール降下剤の使用が、アルツハイマー病の進行を遅らせる効果があると判断した。アルツハイマー病患者はますます増えている。アメリカでは、この調子だと、15年後には、患者は1600万人に達すると予測されている。アルツハイマー病には、いまのところ決め手になる治療法がないので、少しでも有効とされる治療を積み重ねるほかない、と言われている。