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2005年12月26日

母乳を長く与えた女性は糖尿病になりにくい

母乳を飲ませた期間が長い母親は、成人型糖尿病(タイプ2)になるリスクが低くなる、つまり、糖尿病になりにくい、ということを見つけた研究が、2005年11月23日発行の「米医師会雑誌」(JAMA)で発表された。この研究を行ったのは、ハーバード大学のカリン・マイケル助教授(疫学)ら。研究の根拠としたのは、看護婦など医療に携わる女性の健康状態を、同大学が、2年ごとに調べ続けている調査のデータ。このデータには2つのグループがあり、一つは、1976年以降30年間にわたって集められている調査データで、もう一つは1989年以降の調査データ。いずれのグループも、調べた女性の数は10万人以上に上る。これを詳しく分析して得られた結論は、「母乳を長く与えた女性には糖尿病が少ない。その割合は、授乳期間が1年長くなれば、糖尿病になるリスクが15%下がる」というもの。これは、糖尿病になりやすい要因、--例えば、肥満度を示すBMI(ボディマス・インデックス)が高い、運動不足、糖尿病になりやすい食事、喫煙--を除外しても、当てはまる、と研究者たちは言っている。マイケル助教授は、「母乳を与えると糖尿病が少ない、ということは、赤ちゃんはできるだけ母乳で育てるべきだ、という理由の一つになる。赤ちゃんだけでなく、授乳は母体の健康にとってもいいことである」と話している。その生理的なメカニズムについて、研究者たちは、「母乳を与えると、体内でブドウ糖の代謝が活発になることは確かで、糖尿病はブドウ糖の代謝異常であることを考えると理解できる。したがって、人為的、あるいは、人工的に授乳を止めると、母体によくないので、それはやめなければならない」と言っている。