世界最新!健康とサプリメント関連ニュース

健康とサプリメントニューストップページに戻る

2005年12月03日

ビールは抗がん食品--ホップが効く

ビール腹、などと言われ、健康を気にする向きには何かと敬遠されがちなビール。だが、ビールに含まれているホップには、腫瘍の成長を抑える化学物質が含まれており、がんと闘う食品として見直されるべきである、と米オレゴン州立薬科大学薬用化学科助教授のフレッド・スティーブン博士が提唱している。このところ、それまでマイナスイメージが強かったチョコレート、コーヒーなどが、ヘルシーな食品として見直されてきたが、今度は、これにビールが仲間入りしそうだ。同博士によると、ホップには、「キサントフモール」(xanthohumol)と呼ばれる化学物質が含まれており、これが微量栄養素となって有効に働いている。約10年前にオレゴン州立大学の研究者が分離に成功したこの物質は、最近、生体内で、発がん酵素を抑える効果があることがわかり、にわかに注目されてきた。いま世界中で、キサントフモールの研究が盛んになっており、ビールの本場ドイツのある研究雑誌は、今年はじめ、全ぺージにキサントフモールの記事を盛り込んだ特集を組んだ。これまで、キサントフモールは、腫瘍の成長を抑える働きがあるほか、がん細胞を活性化させる酵素の働きを阻害し、さらに、体内の有毒物質を水に溶ける形に変えて、体外に排出しやすくするなど、いくつかの有益な働きがあることが報告されている。ホップは、つる状の植物で、雌花に花粉状の苦味物質をつける。これがビール醸造のさい、香気と苦味つけるのに使われる。しかし、最近のビールは、使われているホップの量が少なく、したがって、キサントフモールの含有量も少なくなっている、と言われている。同じビールでも、スタウト(イギリスの黒ビール)やエールタイプのビールには、キサントフモールが多く含まれている、とスティーブン博士は言っている。一体どのくらいビールを飲めば、抗がん作用が期待できるのだろうか。同博士によると、この化学物質は体内で急速に代謝されるので、相当大量に飲む必要があると思われるが、実際にはどうなのかは、さらに研究を重ねる必要がある、という。