2005年11月27日
ニキビの治療に抗生物質を使うと、細菌に感染しやすくなることがわかった、と雑誌「皮膚病学紀要」(Archives of Dermatology)9月号で報告された。この研究を行ったのは、米ペンシルベニア大学皮膚科助教授、デービッド・マーゴリス博士ら。博士らは、ニキビの治療をしている11万8000人を調べたところ、その72%が抗生物質を使っていた。ところが、抗生物質を使っている人は、呼吸器系が連鎖球菌などに感染している割合が、抗生物質を使っていない人の感染率の約2倍に達していたことがわかった。これは、抗生物質を経口投与している場合も、局所的に塗布している場合の両方について言えることで、鼻孔やのどなど上部呼吸器系に集中的に感染しているという。同博士は、ニキビの部分に抗生物質を塗ったのに、鼻の孔やのどに細胞がるのは、奇妙に思えるかもしれないが、以前、別の研究者が、抗生物質を塗布すると、その場所から遠く離れた体の部分に細菌が増える、という報告をしている、と言っている。「だからと言って、ニキビ患者は抗生物質を使うな、ということではない。しかし、一般的に言って、抗生物質を長期間使うと、感染しやすくなる、と言われており、できるだけ、使用量と使用期間を最低限にとどめるように心がけるべきだ」と、同博士は注意している。