2005年11月22日
ジャンクフードだ、不健康食だ、子どもの肥満のもとだ、と、何かと批判にさらされている世界最大のレストランチェーン「マクドナルド」が、その批判をかわすために、ハンバーガーをはじめ、ほとんどのメニューについて、栄養に関する情報を表示することにした。表示は、ハンバーガーやフレンチフライなどを入れる紙の容器や包装紙に印刷される。内容は、カロリーや脂肪分などで、客に栄養成分が一目してわかるようになる、とマクドナルド側では言っている。この栄養表示は、来年(2006年)2月、イタリアのトリノで開かれるオリンピック冬期大会でデビューするという。その後、来年前半には、米、欧、アジアなどの店で導入され、来年末には、世界のマクドナルドチェーン店3万店のうち2万店以上で栄養表示が実施される。これについて、アメリカの消費者団体は、一応前進と受け止めているが、まだまだ不完全と主張している。
ワシントンに本部がある代表的な非営利消費者グループ、「公益のための科学センター」(Center for Sciencein the Public Interest)は、栄養情報を包装紙に印刷するのではなく、注文するときに客が読めるように、メニューを書いたボードに、カロリーや脂肪分を書き込むべきだ、と言っている。この消費者グループは、これまで、マクドナルドに対して、栄養情報をわかりやすく提示するよう、もっと健康的な食べ物を提供するよう、要求を突きつけてきた。これに対して、マクドナルド社のCEO(最高経営責任者)、ジム・スキナー氏は、「われわれの目的は、お客が、バランスの取れた、積極的なライフスタイルを選べるようにすることだ。今度の栄養表示は、消費者団体の要求に屈したのではなく、お客の要求に応えたのだ。これで、マクドナルドのイメージが大きく変わるだろう。メニューボードに栄養情報を書き込むと、サービスがおそくなる」と言っている。