2005年11月21日
分娩時の痛みを和らげるために麻酔薬を使うが、それによって痛みが軽減される持続時間は、昼間の方が夜間より長いことがわかった、と雑誌「麻酔薬学」(Anesthesiology)2005年9月号で報告された。この研究を行ったのは、ノースカロライナ州にあるウエークフォレスト大学医学部のピーター・パン博士ら。研究者たちは、いずれも初産の妊婦70人を、本人の希望と病院の都合を考慮して、麻酔薬のフェンタニールを、正午から午後6時までに与えたグループと、午後8時から午前2時までに与えたグループに分けた。こうして、分娩時に痛みが軽減された持続時間を記録したところ、午後に麻酔薬を投与したグループの方が、平均27%長かった。この結果について研究者たちは、麻酔薬を投与する時間によって、その効きの持続時が異なることがわかった。本当は、一日24時間すべてについて調べるべきだろうが、午後と夜間だけを調べただけで、麻酔のクロノバイオロジー(chronobiology 、時間生物学)的意義を知る手がかりが得られた、と言っている。また、パン博士は、「麻酔薬だけでなく、一般のほとんどの薬剤は、投与する時間によって、効き目が変わってくると思われる。このことをよく考えて、薬を使うべきだ」と述べている。