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2005年11月15日

魚をよく食べると脳の老化を遅らせることができる

フィッシュオイルに含まれるオメガ3脂肪酸の働きで、魚食は、心臓・血管系の病気を予防する、という常識が行き渡って、魚の消費量が増えている。魚食には他にも恩恵があるのではないか、とその栄養価値を調べ直す研究が盛んだが、今度は、高齢とともに避けられない脳の衰えを、遅らせることがわかった、という研究報告が、「神経学紀要」(Archives of Neurology)9月号に掲載された。この研究では、65歳以上のお年寄り3718人を対象に行われた。ます、各人の食生活を、魚食を中心に詳しく調べた。それから、以後6年間に、記憶力や言語能力などを検査するテストを、間を置いて3回行った。その結果、ほとんどの人は、テストの成績が、年が経つとともに下がって行ったが、魚をよく食べている人ほど成績の落ちかたが遅かった。つまり、魚食が、脳の健全な状態を長続きさせていた。実際には、週に少なくとも魚食を1回食べている人は、全く食べていない人よりテストの成績の落ちかたが10%遅く、週に少なくとも2回以上魚を食べる人では、成績の落ちかたが13%遅かった。研究者たちは、そのデータを分析して、魚食は、脳の老化を3年、ないし、4年遅らす、と結論づけた。なお、これまで発表された研究報告によると、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)など魚に含まれるオメガ3脂肪酸は、慢性関節リウマチを改善し、動脈硬化を防ぎ、善玉コレステロール(HDL)値をアップさせ、血圧を下げる働きがあるという。総じて、魚をよく食べると、心臓発作などによる突然死を防止する効果がある、とされている。