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2005年11月13日

中年時代に運動した人にはアルツハイマー病が少ない

アルツハイマー病が増えている。アメリカでいうと、この4半世紀で、この老人性痴呆症は倍増し、患者はいまや450万人いる。65歳以上の10%、85歳以上の65%がアルツハイマー病なのだ。増えたのはなぜなのだろうか。現代人は運動不足といわれるから、それと関連があるのだろうか。というわけで、20年以上かけて調べた研究が、英医学誌「ランセット」10月4日のオンライン版で発表された。この研究では、まず、1449人の中年男女を対象に、日常的にどの程度体を動かしているかを調べた。その21年後、彼らが、67歳から79歳になった時点で、再び調査し、同時に、認知テストを行った。その結果、72人がアルツハイマー病にかかっている、と診断された。これを、21年前に調べた各人の運動の程度を突き合わせると、中年時代に、週に少なくとも2回よく運動をした人は、運動をしなかった人よりも、アルツハイマー病にかかった割合が、62%も少なかった。ここでいう運動(エクササイズ)とは、汗をかく、あるいは、息切れがするほどに体を動かすことをいう。この運動のプラス効果は、アルツハイマー病の遺伝子とされている「ApoE」をもっている人、つまり、アルツハイマー病になりやすい人についてもはっきりしており、このことから、研究者たちは、中年のころによく運動した人はそれだけアルツハイマー病にかかりにくいことは確かだ、と結論づけた。ただし、この研究では、アルツハイマー病のタイプ、運動の強度との関連については、詳しく分析していない。