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2005年11月26日

家庭でできるエイズ検査--FDAが導入を検討

エイズ(後天性免疫不全症候群)を引き起こす病原体であるヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染しているかどうか、が家庭で簡単にできる検査キットを、薬局で店頭販売できるようにするかどうかを、いま、FDA(米食品医薬品局)が検討していることが明らかになった。この検査法は、「オラクイック・アドバンス」(OraQuick Advance)と呼ばれており、米ペンシルベニア州ベツレヘムにある「オラシュア・テクノロジー社」(OraSure Technolology)社が開発した。口の中の内側を、脱脂綿でこすって採取したサンプルを、検査キットについている小瓶の中の薬液に浸せば、20分後には、サンプルのなかの細胞に、エイズウイルスに対する抗体ができているかどうか、がわかる仕組みとなっている。この検査法は、HIVを直接検出するものではないが、99%以上の正確度で検査ができるという。ただし、感染してから抗体ができるまでに、普通数週間かかるから、感染して間もない人では、本当は陽性なのに、検査では陰性と出るかも知れない、という。いずれにしても、オラクイックで陽性、つまり、感染している、と判断されても、あらためて、医師、ないし、公衆衛生当局によるエイズ検査をうけてから、確定することになる。FDAの「血液製剤諮問委員会」は、11月3日(2005年)、この問題について審議した。オラクイックは、すでに、米各地のクリニックでエイズ検査のために使われており、この検査法の安全性、性能については問題はない。問題は、これを一般家庭で使うことが適当かどうかが議論されている。というのは、医療関係者が全くいない家庭の中で、一人で検査をして、もしエイズに感染している、という結果が出た時に、本人がショックをどう受け止めるか、という心理的な問題である。最悪の場合、自殺する人も出るかもしれない。そこで、FDAでは、店頭販売されるオラクイックのキットに、「検査結果が陽性と出た場合の注意」を入れて、専門家に相談する場合の電話番号など連絡先や、ウエッブサイトのアドレスを知らせておくことが、検討されている。店頭販売が認められた場合の販売価格はまだ決まっていないが、オラシュア社が現在クリニックに販売しいる価格が、1回分が、12ドルから17ドル(1400円から1900円)となっていおり、家庭用もその周辺になりそうだ、という。なお、FDAでは、オラクイックだけでなく、「ホーム・アクセス・ヘルス社」(HomeAccess Health Corp)の家庭用エイズ検査キットについても、その店頭販売を認めるかどうかを検討している。こちらの方は、自分で採取したサンプルを、郵便でラボに送って、判定してもらう方式を取っている。なお、現在アメリカには、エイズ感染者がざっと100万人おり、CDC(米疾病管理予防センター)では、自分が感染者でないと思っている人が30万人いる、と推定している。