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2005年11月09日

がん死が年率1%ずつ減っている--米

10月4日発表されたがんに関する統計によると、アメリカでがんによる死亡率が、年々着実に減少していることがわかった。「がんの状況に関する国民への報告」(Report to the Nation on the Status of Cancer)という題されたこの報告書は、米国立がん研究所(NCI)、米がん協会(American Cancer Society)、CDC(米疾病管理予防センター)、北米がん記録協会(North American Association of Central Cancer Registries)が協力してまとめた年次報告で、「国立がん研究所報」(Journal of National Cancer Institute)で発表された。それによると、まず、がんと診断された人の割合(がん発生率)は、女性で年々0.3%増えて、漸増傾向をたどっているが、男性では年々ほとんど変化なしの横ばい女性に増えたがんのうち、最も顕著なのが肺がんで、これは、1950年代、60年代に多くの女性が喫煙を始め、その結果が、肺がんとして現れた、と研究者たちは見ている。この他、増えたがんは、メラノーマ(黒色腫)、乳がん、前立腺がん、じん臓がん、食道がん、となっている。がんと診断された人が、がんで死亡する割合(がん死亡率)については、全体で、1993年から2002年にかけて、平均して、年々1.1%の割合で減少している。その理由として、がんの予防の普及、早期発見、早期治療、がん治療の進歩、これらが相いまって、がん死亡率が減った、と報告書は述べている。しかし、全体としてはがん死亡率は減少しているが、良く見ると問題も多いという。まず、人種的に見ると、黒人ではがん死亡率が、白人男性より43%も高い。がん発生率も、黒人男性は、白人男性と比べると、全部位を総合すると25%高く、とくに、骨髄腫、前立腺がん、肺がん、胃がん、じん臓がん、食道がん、喉頭がんにかかる割合は、白人と比べて、黒人男性の方が50%以上も高い、という。また、白人女性では、男性のように、がん死亡率は減っていない。これはやはり、肺がんで死亡する女性が多いからだと、報告書は言っている。これの数字について、国立がん研究所の前所長、アンドリュー・フォン・エッシェンバック博士は、「総合的に見ると、この9年間、がんによる死亡率が減ってきていることは、とくに、がんを生き延びた何百万人と言う人には、大変喜ばしいことだ。これも医療の進歩のおかげといってもいい。将来、がんになっても死ぬ人がなくなる時が来る、と期待してもいいだろう」と楽観的な見通しを語っている。