2005年10月27日
このところ、乳がん死亡率が減ってきている。これは、早期発見、早期治療が進んだからといわれているが、早期発見に威力を発揮しているのが、マンモグラフィ(乳房エックス線撮影装置)。最近、従来のフイルム型に加えて、デジタル型のマンモグラフィが使われるようになった。映像情報を、デジタル化して記録し、コンピュータに入れて、随時取り出す方式で、価格はやや高い。この2つのタイプのマンモグラフィの検査性能を比較した研究が行われ、2005年9月16日、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」のオンライン版で発表された。それによると、乳がん発見率は、双方でほぼ同じだが、正確度、像の鮮明度は、デジタルが上で、総合的にみると、デジタルの方が性能は上であることがわかった、という。この研究は、従来型、デジタル型双方のマンモグラフィで検査を受けた合わせて4万2706人の女性を調べた。これらの女性のうち、355人が15ヵ月の内に乳がんと診断された。乳がんが見つかった割合は双方でほぼ同程度で違いはなかったが、とくに、(1)乳房の組織がより密である場合(2)50歳以下の場合(3)閉経を経験していない場合、では、デジタルの方が検査性能がよかった、という。しかし、デジタル型、従来型とも、マンモグラフィだけでは、すべてのがんを発見することはできなかった、と研究者たちは言っている。40歳以上の女性は、毎年、または、2年に1回の割合で、マンモグラフィによる乳がん検査を受けたほうがいい、と専門家はアドバイスしている。