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2005年10月23日

野菜、果物を多食すれば肺がんを予防できる

野菜、果物の多い食事で、前立腺がんの症状が改善された、という報告があったばかりだが(ジャスネット通信第454号参照)、今度は。野菜、果物を多食すれば、肺がんの予防に大いに役に立つことがわかった、と「ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション」(JAMA)9月28日号で報告された。これは、喫煙者、非喫煙者の双方で、有効であることがわかった、という。報告したのは、ヒューストンにあるテキサス大学MDアンダーソンがんセンターの研究者たちで、この研究は、1674人の肺がん患者と、性別、年齢など同じような条件の1735人の健康な人たちを対象に、一人一人インタビューして、比較した。その結果、肺がん患者は、健康な人より、野菜、果物の消費量がはるかに少なかった。研究者たちは、野菜、果物に含まれるホルモン様物質である「ファイトエストロゲン」(phytoestrogen、植物性エストロゲン)が、肺がん予防に役に立っていると見ている。ファイトエストロゲンは、大豆および大豆製品、穀類、ニンジン、ホウレンソウ、ブロッコリー、その他の野菜、果物に多く含まれている。この研究を行うきっかけとなったのは、先に、ファイトエストロゲンがある種の腫瘍形成を抑える効果がある、との報告があったからだ。しかし、それ以上くわしい研究がいまだになかったため、と研究者たちは、言っている。果たして、肺がんになった人では、野菜、果物の消費量が少ない、すなわち、ファイトエストロゲンの摂取が少ないことがわかったわけで、この知識が、禁煙と並んで、肺がんの予防策のひとつになる、と研究者たちは、確信している。なお、この雑誌では、喫煙と肺がんとの関係について、デンマークのコペンハーゲン大学が行った研究成果も掲載されている。この研究は、20歳から93歳までの、男1万1151人、女8563人の喫煙者を、1964年から1988年の間に調べた。喫煙者のたばこの本数を減らして、10年後にどうなったかを調べたところ、その結果、一日約20本吸っていた人が、本数を半分に減らしたら、肺がんになるリスクが27%減少した、という。また、それより、本数をうんと少なくした、または完全禁煙した人では、リスクが約50%減った、という。一般的に、たばこを吸う人は、まったく吸わない人と比べると、肺がんになる割合が、20倍ないし、30倍になると言われている。