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2005年10月16日

オリーブオイルは天然の抗炎症剤

オリーブをふんだんに使う地中海食は、世界でもっとも健康にいい食事の一つ、と言うことは常識となっている。そのオリーブオイルの効用の化学的根拠を突き止めたとする研究論文が、国際科学誌「ネーチャ」2005年9月1日号に載った。研究を行ったのは、米フィラデルフィアにある「モネル化学感覚センター」(Monell Chemical Senses Center)のポール・ブレスリン博士ら。研究者たちが、オリーブオイルの中で見つけたのは、「オレオカンサール」(Oleocanthal)という物質で、これがいわば、「オリーブ食の健康の泉」というわけだ。この物質は、「COX-1」「COX-2」と呼ばれる炎症や痛みに関係する酵素を阻害する働きがあって、ポピュラーな鎮痛剤のイブプロフェンやアスピリンに多く含まれている。鎮痛、抗炎症効果だけでなく、この物質を低用量、継続的にとっていると、いろいろな形で、健康増進に役に立つことが知られている。ブレスリン博士は「この抗炎症剤、オレオカンサールを毎日少しずつ摂取すれば、心臓病、脳卒中、ある種のがん、たとえば、乳がん、肺がん、大腸がんなどの予防に役に立つのです。オリーブオイルには、イブプロフェン様の物質が多く含まれており、地中海食が健康にいい、といわれる所以です」と話している。博士は「とくに、オリーブオイルのなかでも、「エキストラ・バージン・オイル」が最もすぐれているが、かならずしも、これでなくてもいいから、オリーブオイルを、パン、サラダ、野菜料理に使うようにするといい」と話している。