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2005年10月15日

帝王切開で生まれた赤ちゃんは早く虫歯になる

生まれたばかりの赤ちゃんの口のなかは、無菌状態である。それが、月日が経つと、次第にバクテリアが繁殖し始める。と言っても、はじめは、赤ちゃんに免疫を付けたり、有害な細菌を排除するなどの働きをする有益なバクテリアが繁殖するが、その後有害なバクテリアにも見舞われる。一体、赤ちゃんの口の中には、いつごろから、どんなバクテリアがすみつくようになるのだろうか、を調べた研究が、「歯科研究ジャーナル」 (Journal of Dental Research)9月号に掲載された。研究を行ったのは、ニューヨーク大学(NYU)のイーホン・リー助教授(歯科学)らで、156人の母親と赤ちゃんを4年間にわたって、調べた。その結果、特筆すべきことがわかった。虫歯をつくるバクテリアである「ミュータンス連鎖球菌」(Streptococcus mutans)は、ふつうに経膣分娩(自然分娩)で生まれか赤ちゃんでは、生後、平均29ヵ月ほどで、唾液に出現するが、帝王切開で生まれた赤ちゃんは、平均17ヵ月でこの菌が現れることがわかったのである。帝王切開だと、早くに有害バクテリアが繁殖する理由について、研究者たちは、「自然分娩だと、分娩時に、母親の体内で、有益なバクテリアを接触する機会があるが、帝王切開では、無菌状態のまま世の中で出てくるために、有害なバクテリアと接触するのが早いからでないか」と言っている。このことは、帝王切開で生まれた子どもは、早くに虫歯になりやすいことを、意味している。同博士は、「帝王切開で生まれた子どもでは、虫歯菌だけでなく、他の有害なバクテリアの繁殖も、自然分娩の子どもより早く始まる。帝王切開の子どもをもっているお母さんは、子どもの口中を、早い時期に良く調べて、手入れを怠らないようにすべきである」と注意している。