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2005年10月08日

子どものための人工心臓ポンプが幼い命を救う

シャナ・ブリゲットちゃんの心臓に異常が見つかったのは8歳の時だった。米ピッツバーグ子ども病院に担ぎ込まれたが、心臓移植をするほかに、命を助ける道はない。がドナー(臓器提供者)は見つからない。そこで、ヨーロッパに子ども用の人工心臓ポンプ「ベルリンハート」(別名EXCOR)があることを知っていた病院では、移植するまでの「つなぎ」として、このポンプが使いたかった。しかし、ヨーロッパでは認可されているが、アメリカでは使えない。病院では、FDA(米食品医薬品局)から緊急の特別使用許可を得て、シャナちゃんの心臓にベルリンハートをつないだ。さいわい、8日後に、ドナーが現れて移植が成功、彼女はいまや元気に病室を動き回っている。移植までのつなぎとして使われる人工心臓ポンプは、大人用は以前から実用化されている。しかし、アメリカでは子ども用はない。これを必要とする子どもの患者が、年間30〜40人ほどで、開発しても採算が合わないから、医療機器メーカーは関心がないのである。「米臓器配分ネットワーク」(UNOS、Uniterd Network for Organ Sharing)によると、2003年には、10歳以下の子どもで181件の心臓移植が行われた。しかし、心臓移植が必要と診断された子どものうち、ドナーが出るのを待つ間に死亡する例が、毎年全体の4分の1もあるという。ピッツバーグ子ども病院の心臓移植主任のスティーブン・ウエバー博士は、「祈るような気持ちでドナーの出現を待っている間に、死んで行く子どもを見るのは本当につらい」と言っている。ベルリンハートのメーカーは、ドイツの「ベルリンハート社」(Berlin Heart AG)で、1990年からヨーロッパでは使われている。これまで、約100回ほど、海外でも使われている。非常に優秀な成績を収めている人工心臓ポンプといわれている。