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2005年10月07日

映画の中でたばこを吸うのは、いまや反体制の象徴

かつて映画全盛のころは、スクリーンの男性スターは、ほとんどが、たばこをくわえ、紫煙をくゆらせていた。そのほうが、さまになっている、かっこいい、ロマンティックだったのである。最近はどうか、を調べた研究が、雑誌「チェスト」(Chest,胸)最新号に掲載された。それによると、最近の映画でたばこを吸う場面は、社会のはぐれ者、低級な人間、犯罪者、悪のイメージが強い、という。そして反体制の象徴にもなっているという。この研究を行ったのは、ニューワーク(ニュージャジー州)にあるセントマイケル医学センターのカラン・オミバディ博士ら。研究者たちは、1990年以降公開された映画のうち、週間ベストテンに入った447本について調べた。SFや時代物を除いて、現代人を描いた映画だけを取り上げ、主役、準主役級の5人をピックアップし、彼らが映画の中でたばこを吸ったか、どういう役柄かを調べた。その結果、映画で喫煙した人は、全体の23%で、アメリカ人の喫煙率とちょうど一致した。白人の喫煙率は黒人より高かった。たばこを吸っているシーンは、たいがいくわえたばこで、悪い奴、ないしは、社会的に低所得階層の人たちが多かった、という。つまり、かっこいいスターは、もはやスクリーンではたばこは吸わないのである。喫煙反対派は、映画でたばこを吸う場面を見て、青少年はそのかっこよさにあこがれて喫煙の習慣がつく、と主張するが、昨今の映画では、スクリーンの中の喫煙にあこがれる、ということはなさそうだ、と研究者たちは、言っている。そして、最近の映画のなかの喫煙にはもう一つの意味がある、と研究者たちは言っている。それは、独立プロの映画などでは、主義主張を表現するために、あるいは芸術的効果を出すために、たばこを小道具として、良く使っているということだ。すなわち、映画の中のたばこで、反体制、自由な精神を表現しているというのだ。