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2005年10月03日

骨粗鬆(しょう)症の新治療法有望

閉経後の女性がかかりやすくなる骨粗鬆(しょう)症は、骨量が減って骨が弱くなる病気だ。生理的に骨量は年とともに減少するが、これが、女性では、閉経後に急激に減っていく。これは、骨量の維持に働いている女性ホルモンが減るからだ。骨粗鬆症になると、骨折しやすくなる。とくに、脊椎骨の圧迫骨折、大腿頚部の骨折、前腕骨の骨折が多い。脊椎骨の圧迫骨折を起こすと、高齢者の身長は低くなり、腰が曲がってくる。閉経後の女性の半数は、生涯に少なくとも一度は、骨粗鬆症に関係した骨折を経験するといわれている。そのために、命を縮めることも多い。骨粗鬆症の治療に、副甲状ホルモン(parathyroid hormon)を注射する方法が、最近注目されている。副甲状ホルモンは、血中カルシウム濃度を上昇させる働きがあり、これが骨密度を増加させる、と期待されるからだ。しかし、副甲状ホルモンは、せいぜい2年間ほど使用すると効かなくなる。そこで、ビオフォスフォネート(bisphosphonate)と呼ばれる骨吸収を抑制する薬を、副甲状ホルモンを使ったあとに使用してみては、という試験が行われた。使われたビオフォスフォネートは、メルク社が提供した「アレンドロネート」(alendronate)。これを、閉経後の女性238人を対象に、副甲状ホルモンを使ったあとに1年間使って、偽薬を与えた人と比較した。被験者にはすべて、カルシウムとビタミンDを与えられた。その結果が、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」2005年8月11日号で報告された。それによると、副甲状ホルモンとアレンドロネートを与えられた女性の脊骨と座骨の骨密度が、後半の1年間だけで、それぞれ、5%と4%アップした。これに対して、副甲状ホルモンと偽薬を与えられた女性の背骨の骨密度は、後半の1年間で2%減少し、座骨の骨密度には変化はなかった。2年間通して起きた骨密度の累積は、「副甲状ホルモン、プラス、アレンドロネート」の場合は、31%増。「副甲状ホルモン、プラス、偽薬」の場合は、14%だった。この結果から、副甲状ホルモンのあと、アレンドロネートを使うことで、骨粗鬆症の患者の骨密度が、かなり上昇することがわかった、と研究者たちは、結論づけた。この後、投与方法などにさらに改良を加えれば、新しい骨粗鬆症の治療法になる、と期待されている。