2005年10月31日
インドを中心に、東南アジア各地で日本脳炎が発生し、死者の数が増えている。もっとも被害が大きいインドのアッタ・プラデッシュ地方では、すでに、907人の死者を出し、各地の病院で手当を受けている患者は400人に上っている。入院患者のほとんどは、子どもである。この地方は、これまでも日本脳炎多発地域とされていたが、今度の発生はこの十数年来、最大と言われている。このほか、インドのビハール地方東部で死者65人を出し、隣国ネパールでも271人が死んでいる。しかし、すでにモンスーン期を過ぎており、日本脳炎ウイルスを媒介する蚊の繁殖が減少していることから、こんどの日本脳炎は今後下火になると見られている。日本脳炎は(Japanese encephalitis)は、ウイルス性脳炎の一つで、戦後日本でも大流行した。が、現在は発生率は著しく減少した。発熱、頭痛、嘔吐、意識障害、不随意運動、けいれんなどの症状があり、生命を失う場合も少なくない。また、後遺症が残る。予防には、不活化ワクチンが使われている。