2005年09月25日
航空機のパイロットは、白内障にかかるリスクが高いことが確認された。原因は、宇宙線を浴びるからである、とされている。この研究は、レイキャビクにあるアイスランド大学のビルハルムール・ラフンソン博士らが行ったもので、「眼科学紀要」(Archines of Ophthalmology)で発表された。この研究では、50歳以上の男性445人を対象に調べた。このうち、79人が航空機のパイロットで、71人が白内障にかかっていた。その関係を調べると、パイロットは、普通の人より、白内障にかかる割合が、はるかに高かった、という。そこで見られた白内障は、水晶体(レンズ)の中央部分から灰白色に濁り始め、それが拡大するという普通のタイプだった。ラフンソン博士は、「調べた人たちの年齢、喫煙の習慣、日光浴の習慣などを調べて、こういった要因を統計的に処理して調節した結果、宇宙線にさらされた程度と白内障との関連がはっきりし、パイロットは普通の人より、白内障にかかる危険性が3倍であることがわかった」と述べている。
白内障(cataract)は、しろそこひ、とも言われ、普通は、年を取って、水晶体が濁ってきて、視力が低下する眼病。老人性のほか、先天性、糖尿病性、外傷性、赤外線による職業病性、などのほか、アトピー性皮膚炎、内分泌異常などが原因で、水晶体混濁が起きることもあるなど、白内障にもいくつかのタイプがある。白内障は、原爆被害者に多く発生したが、これは、大量の放射線を浴びたため、と見られている。