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2005年09月04日

患者を禁煙させるのは歯科医の大事な仕事−−米歯科医師会

米歯科医師会は、歯を治療するだけでなく、患者に禁煙させるのが、歯科医の大事な仕事である、と規定して、今後そういう方向で会員の歯科医を指導することにした。そして、「米歯科医師会誌」(Journal of American Dental Association)最新号に、患者が喫煙をしているかどうかを見極め、喫煙の害を説いて、禁煙を勧めるよう積極的に取り組め、とする論文を2編、掲載した。その一つは、ミネソタ大学公衆衛生学部のデボラ・ヘンリクスがまとめたもの。そこでは、患者に禁煙を勧めるための問題点として、まず、患者が喫煙者かどうかが良くわからないことをあげている。初めて歯科を受診するさいには、患者に病歴などを書かせるが、そこには、喫煙しているかをたずねる欄がある。しかし、それだけでははっきりしないことが多い。本当のことを書かないケースが、とくに若い人に多いからだ。そこで、研究者たちは、14歳から17歳の若い患者に直接聞いて調べたところ、実際は毎日吸うのに、その57%しか、受診票には本当のことを書いていないことがわかった、という。ちょっと吸う、という子どもは、自分を喫煙者だと思っていない場合が多いからだ。したがって、歯科医は、診療を始める前に、患者に喫煙するかどうかを良く聞く必要がある、とヘンリクスは注意している。第2の論文は、コロンビア歯科口腔外科大学のキャロル・クンゼルらが行った研究で、そこで指摘された問題点は、多くの歯科医が、患者にたばこを止めさせるためのカウセリングについて、どうしたらいいのか、良く知らないことだという。それによると、禁煙を勧めるのが歯科医の仕事であることすら全く知らない歯科医も結構いて、たばこの害について、歯科医を再教育させるべきだと主張している。この雑誌の編集長であるマイケル・グリック博士は、「やになどによって、喫煙は歯の健康を損ねる。もちろん、喫煙はからだ全体の健康のためにも良くない。たばこを止めさせることは、いまや、歯科医の大事な仕事であることには、議論の余地はない」と断言している。