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2005年09月09日

トランス脂肪を使うな−−NY市がレストランに要請

ニューヨーク市の衛生局は、8月10日、市内のレストランに、料理や食品にトランス脂肪を使わないように、と異例の要請を行った。アメリカの大都市で、トランス脂肪を使用しないようにと、正式にレストランに要請したのは初めてのことである。トランス脂肪は、植物油を部分的に水素化して、固形化したもので、代表的なものはマーガリン。かつては、バターなど動物性の油脂よりも健康的な食品といわれていたが、最近の研究で、トランス脂肪は心臓病のリスクを高めるとされ、不健康な食品の代表となった。マーガリンだけでなく、トランス脂肪は、フレンチフライやクッキーなど、揚げ物、焼きものに広く使われている。調査によると、ニューヨークには、約2万件のレストランがあるが、このうち30〜60%が、トランス脂肪を使っている、といわれている。しかし、トランス脂肪をオリーブオイルなどの他の脂肪分に切り替えることは、採算面で難しいと言われている。このトランス脂肪追放運動の先頭にたっているのが、ニューヨーク市の衛生コミッショナーのトーマス・フリーデン博士。同博士はこう言っている。「死亡原因のナンバーワンである心臓病との戦いにおいて、トランス脂肪は最大の敵といってもいい。公衆衛生の上でも、アスベストや鉛に匹敵する。だから、レストランに自主的にトランス脂肪の使用を控えてほしい、と要請している。もちろん、食品加工業界も、トランス脂肪を追放してほしい」と話している。市衛生局では、こんどの要請は、トランス脂肪の使用禁止措置ではないが、これをきっかけに、レストラン、食品業界、それに一般市民にトランス脂肪排除の教育を徹底させたい方針だ。食品業界に対しては、市はすでに、トランス脂肪を排除するよう要請していることを明らかにした。フリーデン博士は、「一般消費者は、外食するさいにはトランス脂肪を避けた方が健康のためにいい。すでに一部のレストランから、ウチはトランス脂肪を使わない、とする反応が届いている。早く切り替えるほうが、レストランとしても利益があがって、得策である」と語っている。