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2005年09月10日

インドネシアでポリオ蔓延−−子ども200人以上感染

ポリオ(脊髄性小児マヒ)が、今年(2005年)5月から、インドネシアで発生、同国の衛生当局に8月8日までに、すでに子ども205人に感染したことが確認された.うち2人は、首都ジャカルタの人口密集地で発生しており、さらに、広がると見られている。インドネシアでは、1995年以降、ポリオの発生は確認されておらず、10年ぶりの再来に住民も関係当局も、戸惑っている。インドネシア当局では、5月と6月に、西ジャワ、ジャカルダ地方で、5歳以下の子ども600万人を対象に、2回に分けてワクチン接種を開始した。ところが、1回目のポリオ生ワクチンの経口投与のあと、子どもたちが死亡したという報道が伝わって、親たちが、おそれて、ワクチンの投与を拒否するようになった。このため、ワクチン接種が思うようにできなくなった。当局は「死亡の原因はワクチンではない」と懸命に誤解を解く努力をしている。健康省の担当官によると、「2回目のワクチン接種では、70万人が接種できない状態にある」と述べ困惑している。このまま放置できないと、当局は、8月31日と9月27日を期して、2430万人の子どもを対象に、全国的に、ポリオワクチン接種の大キャンペーンを展開することにしている。ポリオは、医学的には急性灰白髄炎と呼ばれ、ポリオウイルスの感染によって起きる。ウイルスは、主に口から入って、消化器から感染する。急な発熱後、意識障害が起き、手足がマヒする。マヒは元には戻らない。主に、4歳以下の子どもに感染するが、まれに大人に発病するケースもある。日本でも、かつては、多数の患者が発生したが、1961年から、生ワクチンの服用が法律で定められ、現在では事実上消滅している。しかし、世界的には、まだ散発的に発生している。