2005年08月30日
普通40歳すぎてから発症する2型糖尿病(成人型)がますます増えているが、この糖尿病患者の多くは、概して病気の管理がお粗末であることがわかった。これは、米臨床内分泌学会などが行った調査で明らかになったもので、このまま行くと、糖尿病を患っている人は、脳卒中、心臓発作、じん臓障害、失明、神経障害、などといった合併症、あるいは、そのために施される四肢の切断、などの処置のために、命を縮める、と同学会は警告している。この調査は、同学会などが15万7000人の2型糖尿病の患者を対象に行ったもの。その報告は、まず、「この10年来、成人型糖尿病の管理の状況は、ますます悪化の一途をたどり、医師も患者も、糖尿病をコントロールする重要性を再認識すべきである」と指摘している。糖尿病の権威、テキサス・サウスエウスタン医科大学のジェームズ・デビッドソン博士は、「糖尿病を管理するには、食事、運動、それに必要に応じてインスリンなどの薬剤を使う、の3つしかない。われわれは、糖尿病管理の手段も方法も持ち合わせている、ただ、それを適切に実行していないのだ」と言っている。この調査では、調査対象者の「A1C」(エイワンシー)の測定値を分析した。これは、血糖の状況を把握するための指標であるA1Cは、赤血球にグルコース(ブドウ糖)がどう付着しているかを調べる検査で、その人の過去2ヵ月程の間の平均的血糖の状況を知ることができる。普通、健康な成人なら、A1Cは5.1ほど。もし、6になると血糖値135に相当し、7になると血糖値170に相当する。正常な人の血糖値は、食前110以下、食後140以下となっている。調査の結果、調査した患者の67%のA1Cの値が適切でなかった。ということは、糖尿病と診断されているにもかかわらず、その3分の2が、日ごろから、血糖値がちゃんと管理されていないことを示している、と研究者たちは判断した。デビッドソン博士は、「毎年、アメリカだけで120万人が2型糖尿病の仲間入りしている。最近は、子どもまで2型糖尿病を発症するようになった。インスリンを使うのは、根本的な解決にはならない。もし、合併症にかかったら、大変なことになることを銘記すべきである」と述べている。