2005年08月07日
航空機便の乗り継ぎや、次の便を待つ間。あるいは、出発便に遅れが出た場合、空港で余った時間をどうする。ただひたすら、待合室にすわって時間をつぶすか、空港内のバーやレストランで、一杯飲みながらテレビでも見ているか、みやげ物の店を歩き回るか−−こんな過ごし方はもう時代遅れだ。
最近の恰好いい旅行者は、そんな時、まず、空港内、または周辺のホテルのジムに飛び込む。働き盛りのビジネマン、ハーベイ・リードさん(44歳)は、出張の帰り、シカゴのオヘア空港で2時間余った。彼は、迷わず、空港に隣接したヒルトンホテルに飛び込み、そこのジムに入った。ひと汗流して、ジャグジーに浸かって、心身ともにさっぱりして空港に戻った。リードさんは、家族づれで旅をするときも、空港で時間が余ったら、近くのジムに家族全員連れて行って、子どもともども、プールで泳ぐことにしている。だから彼は、旅行する時には、どこの空港にはどこにジムがあるのか、空港になかったら近くのどのホテルにジムがあるのか、をリストアップして携帯する。インターネットで調べると、空港ジム一覧あるからプリントアウトしておけばいい。ジムの料金は、会員でない飛び込みの客に、5ドルか15ドル(500円から1500円)程度で施設を使わせてくれる。「どこの空港も、もっと投資して、ジム施設を増やしてほしい」とリードさんは言っている。ジムでひと汗流してから搭乗すれば、長い旅の疲れが癒されるばかりでなく、機内でかかる、いわゆる「エコノミークラス症候群」の心配もなくなる。機内食でいただくビールもうまくなる。ラスベガスには、手荷物を受け取るところのすぐそばにヘルスクラブがある。4年前に空港従業員のためにオープンしたのだが、その後、一般の旅行者にも開放した。アメリカンイーグル航空のパイロット、ケン・トーマスさんは、乗務のためにセントルイスとシカゴの間を行き来しているが、いつも、少し早め出勤して、空港ジムでエクササイズをしてから、仕事につく。ボストンのローガン空港のヘルスクラブでは、使い捨てのシャツやスイムスーツを売っている。水泳着は12ドル。だから、何の用意をしていない旅行者でも、サウナやプールでゆっくりできる。このボストンのヘルスクラブでは、お客は一日平均5人か10人くらいだが、何かの理由で飛行機が遅れたりすると、クラブは大変混雑するそうだ。客のなかには、わざわざ早めに空港に着いて、ヘルスクラブに入ってから、チェックインする人もいるそうだ。日本でも、東京駅に「東京温泉」があるが、今はどうなっているのだろうか。成田空港にジムがあるのかどうか知らないが、いずれにしても、「旅は疲れる」のではなく、「旅に出ると、ジムで汗を流してすっきりし、ヘルシーになる」が、常識になりそうだ。