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2005年08月10日

不妊治療を受ける人の家庭ではたばこを吸うな

どうしても赤ちゃんができない女性が、体外受精など不妊治療を受ける場合、本人が吸うのはもちろん、周りの人がたばこを吸って「間接喫煙」をしても、妊娠成功率が低い、ことがわかった、とカナダの研究者が報告した。喫煙する女性が、非喫煙者と比べて、妊娠率が低いことは、以前からわかっていたが、他人のたばこの煙にさらされている間接喫煙の女性については、よくわかっていなかった。そこで、カナダ・オンタリオ州のマクマスター大学と、ハミルトン健康科学研究所の研究者たちが、「間接喫煙と妊娠」の問題を調べて、その結果を、5月15日発行のヨーロッパの医学雑誌「人間生殖」(Human Reproduction)で発表した。そこでは、研究者たちは、不妊治療を行った223人の女性を対象に調べた。そして、女性たちを、「自身がたばこを吸う」「自身は吸わないが、たばこを吸う人と一緒に住んでいる」「自身も吸わないし、一緒に住んでいる人にもたばこを吸う人はいない」の3つのグループに分けて調べた。その結果、「自身も吸わないし、一緒に住んでいる人にもたばこを吸う人はいない」グループ、「自身は吸わない」グループの妊娠成功率は48%だった。それに対して、「自身がたばこを吸う」グループの妊娠成功率が19%、「間接喫煙をしている」のグループでは20%だった。つまり、不妊治療を受けている女性では、喫煙組、間接喫煙組では妊娠率は実質的に違いはなかった。そしてその割合は、「非喫煙、非間接喫煙」のグループの成功率の半分以下だった。
これについて、この研究に関係していない、ニューヨーク大学医学部のジェームズ・グリフォ博士(生殖内分泌学)は、「この研究は、女性たちの喫煙に関する自己申告に基づいている。たばこの煙と妊娠の関係について比較するには、厳密さを欠くきらいがあるが、いずれにしても、間接喫煙が妊娠率に影響を与えていることは確かなようだ。さらに研究を重ねる必要があるだろうが、不妊治療を受ける女性は、自身も吸わない、周りにも喫煙者がいない、という環境を選んだほうがいいだろう」とコメントしている。