2005年08月05日
大豆油、サンフラワー油など植物性の不飽和脂肪油は、コレステロールを下げ、心臓病予防にいい、と栄養学者は勧める。しかし、使用法によっては、かえって体に害を及ぼすおそれがあるから、気をつけたほうがいい、と米ミネソタ大学の教授、サーリ・ツァラニー博士(食品化学,栄養生化学)が警告している。同博士は、5月上旬に開かれた「米油脂化学学会」(American Oil Chemists' Society)の会合で発表したもので、それによると、植物性の不飽和脂肪油は、フライなどに使われると、有害な化学物質ができる。この物質は「HNE」と呼ばれるもので、心臓血管系の病気、パーキンソン病、アルツハイマー病、肝臓障害などと関係がある、という。つまり、ヘルシーとされている植物性の不飽和脂肪油でも、何度も加熱したり、繰り返し使用すると、HNEができて、これが、次にその油で揚げたり、炒めたりした食物に吸収されて、かえって健康に悪いということになるから、気をつけたほうがいい、というのだ。このように、不飽和脂肪油を何度も使うことによってできる有害な物質は、HNEの他、3種類知られている、という。また、再加熱、再使用だけでなく、不飽和脂肪油を長時間、例えば、30分間、続けて使った場合、あるいは、高温、たとえば華氏365度(摂氏185度)以上で熱した場合、油がどう変質するか、といった問題も調べる必要がある、と研究者たちは言っている。