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2005年08月15日

ビタミンDが前立腺がん患者の延命にすばらしい効果

前立腺がんが進行して、手術も放射線療法もむなしく、ただ死を待つばかり、となった患者に、ビタミンDがすばらしい延命効果をもたらすことがわかった。前立腺がんの末期の患者に、最近、医師は、最後の手段として、化学療法剤「ドセタクセル」(docetaxel)を投与する。こうすると、平均16ヵ月の延命効果が期待できる。この時、この進行がん患者に、この薬と同時に、ビタミンDを与えると、さらに延命効果が加わり、ほぼ2年間生き延びることがわかった。ただし、使われたのは、普通のビタミンDでなく、これを強力にした「DN-101」という名前の特殊なビタミンD剤で、オレゴン健康科学大学の研究者が開発した。同大学が行ったこの試験は、250人の前立腺がんの末期進行がん患者を2つのグループに分けて行われた。一つのグループには、ドセタクセルだけを与え、もう一つのグループにはドセタクセルと同時に、DN-101を与えた。その結果、ドセタクセルだけを与えたグループの患者は、平均16.4ヵ月生き延びたが、DN-101を加えたグループでは、さらに7.1ヵ月加わって、約2年間命が延びた。試験はただいま進行中で、まだまだ、生き延びそうな人もおり、延命効果がいつまで続くのかは、まだわからないという。この試験に関係していない前立腺がんの権威、ブルース・モンゴメリー博士は、「こういう末期がん患者に2年間の延命効果があった、というのはこれまで聞いたことがない」と驚いている。この特殊な強力ビタミンD剤の開発に関与したオレゴン健康科学大学がん研究所のトーマス・ビア博士は、「もう終わってしまったはずの人生を生き延びて、エンジョイしている患者を、毎日見ています。副作用はありません」と言っている。このビタミンD剤は、まだ市販されていない。同博士によると、DN-101が、FDA(米食品医薬品局)の認可を得るためには、さらに、規模を大きくした試験が必要だというが、いまのところ、その計画はない、という。