2005年07月30日
閉経はいつ始まるのだろうか。人によって、早い、遅い、があると言われているが、その人の生まれた月によって閉経時期が予見できる、と言う説が、雑誌「人間の生殖」(J0ounal of Human of Rreproduction)5月号に掲載された。それによると、3月生まれの女性は閉経がやってくるのが一番早く、10月生まれが一番遅いという。これを発表したの、イタリアのモデナ大学アンゲロ・カグナッチ博士。博士らは、閉経開始がはっきりわかっている女性2800人を対象に調べたところ、平均して、3月生まれが閉経がもっとも早く、その後、生れた月が後になると、それだけ閉経も遅れ、10月生まれの女性の閉経がもっとも遅いという、3月生まれと10月生まれとでは、閉経の時期が15ヵ月も違っていた。その後、11月生まれからは、閉経が早くなり、3月生まれで一番早くなる、ということがわかった。
なぜ、閉経期が生まれ月によって、違ってくるのか。これについて、カグナッチ博士はこう説明いている。女性の生理がある期間、つまり、妊娠が可能な期間というのは、その女性が生まれる前につくられている卵子の数によって決まっており、その後、妊娠中に、なんらかの理由で、その卵子が損傷を受けたり、退化したら、その分、妊娠可能期間が短くなり、それだけ、閉経が早く来る。つまり、妊娠中の環境次第で、だめになる卵子が増える。そこで、妊娠中の環境に一番影響を与えると思われることは、まず、食料が十分かどうか、次に、感染症にかかったかどうか、そして、季節の変化だ。食料は現代では、ほとんど問題はなくなっていて、妊娠中栄養不足にになったことはほとんどない、といってもいい。感染症も先進国ではほとんど心配なくなっている。そこで、季節変化が妊娠環境にもっとも大きな影響を与えていることが考えられる。寒い季節に妊娠すると、胎盤の血液の流れが不十分になり、胎児の発育に大きな影響を与えることが考えられる。すなわち、寒い季節に妊娠して生まれた女の子は、卵子数が減っており、したがって、その子が将来成人したら、閉経が早くなるだろう。というのだ。3月に生まれると、妊娠中は、寒い冬の季節だったので、閉経が早くなり、暖かい季節に妊娠すれば、それだけ、胎児への影響が少なく、したがって、その子の閉経は遅くなる、ということになる。しかし、同博士は、これはひとつの説明であり、本当のメカニズムについては今後の研究に待ちたい、と言っている。