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2005年07月24日

医療での同意書はもっとわかりやすい言葉で

医療を受けた場合、あるいは、治験に参加する場合、患者や被験者は、さまざまな同意書、承諾書に署名させられる。ところが、実際には、承諾書の内容をしっかり理解し、把握し、十分考慮した上で、署名する人は少ない。これはアメリカでもそうだ。緊急に入院した患者に、看護師や病院職員が、書類を次々と入院患者のところに持ってきて、サインをするよう言われる。でも、丹念にその内容を読む人はほとんどいない。その理由の一つは、書類に書かれている言葉にある、とミシガン大学ぼアラン・タルト博士らは指摘し、その論文を、雑誌「小児と青年期の医学」(Archives of Pediatrics and Adolescent Medicine)に寄せた。その中で、研究者たちは、同意書は、8年生(中学2年)程度の読む力があればわかるように書いてあるはずだが、実際には、難しい専門用語が使われていたり、字が細かすぎたり、暗い場所で読めなかったり、最後までよく読まないとその趣旨がよくわからなかったり、何に同意するのか、もし同意しなかったどうなるのか、といった疑問をかかえたまま、サインしてしまうことが多い、と指摘している。そうでなくとも、入院したばかりの患者は、気が動転していたり、緊張感が抜けなかったりで、冷静な判断力に欠けている場合が多い、よく読まずに、「サインすればそれでいいのだろう」と簡単に考えて、処理してしまう傾向が、どうしても患者側にはある。そこで、研究者たちは、あるテストをしてみた。子どもを使った治験に参加することを想定して、病院側が、その親に同意書を見せ、サインしてもらうと言うテストだ。その場合、病院で通常使っている同意書と、より砕いたわかりやすい言葉に書き換えた同じ内容の同意書を親に見せて、比べてもらった。その結果、親の80%は、書き換えた同意書の方がわかりやすく、安心して子どもに治験を受けさせられる、と答えたという。「インフォームト・コンセントと一口にいうが、患者が、あるは、家族が、その内容を本当に理解して、同意しているかどうか、再検討する必要がある」と研究者たちは言っている。