2005年07月12日
コレステロール値が高いと、心臓血管系の病気になりやすくなる。なんとかコレステロール値を下げようと、食事は脂肪分を少なくして、コレステロール降下剤を飲む人が多い。そこで、食べ物でコレステロールを下げることはできないか、とある実験がおこなわれ、その結果が、「米内科学雑誌」(Annals of Internal Medicine)5月3日号で報告された。
この実験では、コレステロール値が、やや高い成人120人を選んで、2つのグループに分けた。一つのグループには、普通の低脂肪食事を食べさせた、もう一つのグループには、野菜、豆類、全粒の穀物をを含んだ食事を与えた。両グループの食事とも、そこに含まれる脂肪分、たんぱく質、炭水化物、コレステロールは同じにした。カロリーについては、被験者一人一人の体重を考慮して、試験期間中、体重が増えないように、加減して調整した。おやつや飲み物についても、すべて、実験者から与えられたものだけを口に入れるようにした。こうして4週間経過後、コレステロール値を測定したところ、野菜など植物性の食物を多く含んだ食事を食べたグループでは、コレステロール値が18ポイント下がっていた。これに対して、普通の低脂肪食事を食べたグループでは、9ポイント下がっていた。コレステロールのなかでも、悪玉コレステロールといわれるLDL(低比重リポタンパク)も、全コレステロール値と並行して減少していたという。しかし、善玉コレステロールといわれるHDL(高比重リポタンパク)の値も少しだが減っていた。これについて研究者たちは、「コレステロールが心配な人は、野菜、豆類、全粒穀物を食べるようにすれば、コレステロール値が下がることがわかった。このことを考慮して、食事に気をつけるといい」と話している。