2005年07月04日
アメリカは狩猟が盛んな国だが、獲物を撃つはずが、誤って、他のハンターを撃ってしまう事故も結構多い。数ある獲物の中でも、シチメンチョウ(七面鳥、turkey)の猟に出かけた人が、誤射の犠牲になるケースが断然多いことがわかった、と雑誌「トラウマ・ジャーナル:負傷、感染、危機ケア」(JournalofTrauma:Injury,Infection,CriticalCare)3月号が伝えている。それによると、ペンシルベニア州で、シチメンチョウ猟に出て、誤って他のハンターに撃たれた人は、1987年から1999年の間で、234人に上った。(このうち、死亡人は13人)。この犠牲者の割合は、10万人当たり7.5人。他の、シカ(deer)、キジ(pheasant)、ライチョウ(grouse)、ウサギ(rabbit)、リス(squirel)などの猟に出かけて撃たれた人の割合よりも、断然多い。ちなみに、ライチョウ猟で、他のハンターから、誤って撃たれた人は、10万人当たり1.9人に過ぎなかった。理由は簡単。シチメンチョウ猟をする人は、獲物を近づけるために、カムフラージュした服装を着て、シチメンチョウの鳴き声をまねた音を発して猟をするので、他のハンターが、間違ってこれを本物のシチメンチョウだと思って、発射するのだという。最近、ハンターは、オレンジ色の蛍光塗料を塗った衣服を身に付けるよう、ルールが変わって、一時、誤射による犠牲者は少なくなったが、ハンターの要望があって、その後、このルールが緩和され、再び、犠牲者が増え出したという。しかも、20歳以下で猟をする若い人が増え、若年層が引き起こす誤射が増えている。また、撃たれて死亡する割合は、なぜかシカ猟に多く、負傷した10人に1人の割合で死んでいる、という。この報告書を書いたエウージン・レンガーリック博士(ペンシルベニア州立大学健康評価学助教授)は「ハンター教育を見直す必要がある」と言っている。